絵本は飛ばして読んでもいい?結論:全然大丈夫な理由と、わが家の読み聞かせの話

「絵本って、最初から最後までちゃんと読まないといけないのかな?」

子どもに絵本を読んでいると、まだ文章の途中なのに、次のページをめくられてしまうことがあります。

好きなページまで一気に飛ばしたり、同じ場面ばかり何度も見たがったり、途中で別の遊びを始めてしまったり。

そんな姿を見ると、

「これで読み聞かせになっているのかな」

「飛ばしてばかりで、言葉の発達に影響しないかな」

「最後まで聞く練習をさせたほうがいいのかな」

と、不安になることはありませんか?

わが家でも、好きなページだけ見て、そのまま「おしまい」になることがよくあります。

先に結論をお伝えすると、家庭で楽しむ絵本は、飛ばして読んで大丈夫です。

ただし、「飛ばしてもいい」ことと、「最後まで読む意味がない」ことは違います。

この記事では、飛ばし読みが大丈夫な理由、そもそも飛ばし読み前提でつくられている絵本があること、そして飛ばし読みのときのわが家のやり方を、実際のエピソードとあわせてお伝えします。


目次

  • 結論|絵本は飛ばして読んでも大丈夫
  • 飛ばして読むと、言葉の発達に影響する?
  • 飛ばし読みが大丈夫だと言える3つの理由
  • そもそも「飛ばして読む前提」でつくられた絵本もある
  • わが家の『くっついた』は、途中から歌の時間になる
  • 完読を目指していたのは、子どもではなく私だった
  • 『ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ』から気づいたこと
  • 質問しすぎると、絵本がテストになる
  • 飛ばし読みをするときの、わが家の5つのやり方
  • 逆に、最後まで読んだほうが楽しめる日もある
  • わが家のパパとママ、読み方がまったく違う
  • 何歳から最後まで聞けるようになる?
  • まとめ

結論|絵本は飛ばして読んでも大丈夫

家庭での読み聞かせは、飛ばして読んで大丈夫です。

  • 好きなページだけ見てもいい
  • 途中で終わってもいい
  • 文章を短くしてもいい
  • 前のページに戻ってもいい
  • 同じ場面を何度も繰り返してもいい

家庭での読み聞かせには、一冊を読み切ること以外にも目的があるからです。

親子で同じ絵を見て笑う。子どもの好きなものを知る。絵を見ながら言葉を交わす。親の声を聞きながら安心して過ごす。

これらはすべて、読み聞かせの時間です。

一方で、物語の流れを楽しんでいる日や、文章のリズムを味わっている日は、最後まで読むほうが子どもは楽しめます。

つまり「飛ばすのが正解」でも「完読が正解」でもありません。その日の子どもの様子と、選んだ絵本によって読み方を変えればいい、というだけの話です。


飛ばして読むと、言葉の発達に影響する?

結論から言うと、飛ばし読みによって言葉の発達が遅れる心配は、ほとんどありません。 絵本の文章を最後まで聞くこと以外にも、子どもが言葉に触れる道はいくつもあるからです。

それでも飛ばし読みをしていると、「文章を全部聞かないと、言葉を覚えないのでは」と心配になることがあります。

たしかに絵本の文章には、日常会話ではあまり使わない表現が含まれています。文章をそのまま聞く経験にも意味があります。

でも、毎回すべて読む必要はありません。読み聞かせでは、いろいろな形で言葉に触れているからです。

  • 書かれた文章を聞く
  • 絵を見ながら物の名前を知る
  • 子どもの言葉を親が少し広げる
  • 絵本と実際の経験を結びつける
  • 同じ言葉を何度も聞く

わが家の下の子は、絵本『くっついた』のおさるさんのページになると、いつも『アイアイ』の歌を歌い出します。これも、絵と知っている歌や言葉を結びつける経験です。

一冊を最後まで読めなかった日があっても、長い目で見て絵本や会話に触れる時間があれば大丈夫です。

「最後まで聞けない子」になったりはしませんか

わが家の上の子も、2歳のころは同じように途中でめくっていました。

今(8歳)は、長いお話も最後まで読みます。

飛ばし読みで育ったから最後まで聞けなくなる、ということは感じませんでした。「絵本は楽しい」という感覚が残っていれば、集中して聞く力は後からついてきます。


飛ばし読みが大丈夫だと言える3つの理由

1.子どもは絵本を「一冊の物語」としてだけ見ていないから

大人は、絵本を最初から最後まで続く一つのお話として見ます。

でも小さな子どもにとって、絵本は物語だけではありません。

ページをめくるもの。知っているものを探すもの。好きな動物に会うもの。親に指さして伝えるもの。お気に入りの場面を何度も見るもの。

特に小さいうちは、物語の順番より、目の前の絵やページをめくる動作そのものを楽しんでいます。

ページをどんどん飛ばすことは、絵本に興味がないサインではありません。 子どもなりの方法で絵本と関わっている途中です。

2.好きなページで立ち止まると、親子の会話が生まれるから

子どもがあるページで止まるとき、そこには理由があります。

  • 好きなものが描かれている(乗り物、動物、食べ物、おばけ)
  • 次に起こることを覚えている(お気に入りの場面が近づくと笑う、親より先に言葉を言う)
  • 絵から別の記憶を思い出している(車を見て昨日のバス、ケーキを見て誕生日)
  • 繰り返すことで安心している(展開を知っているから心地よい)

ここで文章を読み進めることだけを優先すると、子どもが見つけたものを一緒に楽しむ機会を逃してしまいます。

「車があったね」「猫さん、ここに隠れてたね」

そう話すだけで、絵本が親子の会話のきっかけになります。

3.楽しかった記憶が、また本を開くきっかけになるから

無理に最後まで聞かせようとすると、絵本の時間が「座って聞かなければいけない時間」になってしまいます。

好きなページを見て笑った。歌を歌った。親と同じものを指さした。

そうした記憶があると、子どもはまた絵本を持ってきます。

**「絵本を開くと楽しいことが起こる」**と感じてもらうことが、まず先です。


そもそも「飛ばして読む前提」でつくられた絵本もある

飛ばし読みで悩むとき、私たちはたいてい自分の読み方を疑います。

でも実際は、絵本の作りと、その子の楽しみ方がズレているだけであることが多いです。

絵本は、大きく2つのタイプに分けられます。

① ページ完結型

図鑑、乗り物、動物、探し絵、しかけ絵本、赤ちゃん向けの繰り返し絵本など。1ページごとに楽しさが完結していて、順番に読む必要がない作りになっています。

② ストーリー型

起承転結があり、最後まで読むことで意味が生まれる絵本。

このうち①は、飛ばして読むのが本来の読み方です。図鑑を1ページ目から順に読む大人はいません。好きなところを開いて、好きなだけ見る。それが正しい使い方です。

つまり、子どもが飛ばすのは、集中力がないからではなく、手に取っているのが「飛ばして楽しむ本」だから、ということがよくあります。

では、②のストーリー型を飛ばしてしまうと、お話が分からなくなるのでしょうか。

2〜3歳ごろまでは、そもそも物語の因果関係を追うこと自体がまだ難しい時期です。順番どおりに読んでも、子どもは好きな場面を部分で楽しんでいることが多くあります。ストーリーを味わうのは、もう少し先の楽しみと考えて大丈夫です。

飛ばし読みでも成立する絵本のタイプ

家に①のタイプを何冊か置いておくと、そもそも悩まなくなります。

  • 繰り返し構造の絵本 … 同じパターンが続き、どこから読んでも成立する
  • 1ページ1場面で完結する絵本 … 乗り物、動物、食べ物
  • しかけ絵本・めくる絵本 … めくりたい気持ちと本の作りが一致している
  • 探し絵・さがしもの絵本 … そもそも順番が関係ない
  • 歌につながる絵本 … 絵から知っている歌を思い出せる

【アフィリエイト設置ポイント①】 ここに、わが家で実際に使っている絵本を3〜5冊紹介(Amazon/楽天)。 『くっついた』は次の見出しのエピソードにつながるので必ず入れる。 各冊に「なぜ飛ばし読みでも成立するのか」を1行添えると、商品リストに見えない。

わが家では、この①のタイプと、じっくり読むストーリー型を本棚の別の場所に置いています。疲れている日に、迷わず①へ手を伸ばせるように。


わが家の『くっついた』は、途中から歌の時間になる

わが家に『くっついた』という絵本があります。

ページをめくると、いろいろな動物たちが「くっついた」とくっついていくお話です。

この本を読むとき、わが家では決まって同じことが起こります。

おさるさんとおさるさんがくっつくページになると、下の子(2歳)が急に「アーイアイ、アーイアイ」と『アイアイ』の歌を歌い始めるのです。

すると、近くにいる兄(8歳)も歌い始めます。

私も一緒に歌います。

気づけば、絵本を読んでいたはずなのに、みんなで『アイアイ』を歌う時間になっています。

そして歌い終わったら、「おしまい!」

本当に、そこで終わることがあります。

以前の私なら「まだ続きがあるよ」と思ったかもしれません。

でも、子どもは大満足しています。おさるさんの絵を見て、知っている歌を思い出して、兄と私も一緒に歌った。

最後のページまでは読めていません。でも、一冊の絵本から家族みんなで楽しむ時間が生まれました。

これは「途中で終わってしまった読み聞かせ」ではなく、一冊の絵本から遊びと会話が広がった時間です。

しかも、6歳離れた兄が自分から寄ってくる、数少ない瞬間でもあります。完読を目指していたら、この時間はたぶん生まれていません。


完読を目指していたのは、子どもではなく私だった

上の子が2歳だったころのことは、正直あまり細かく覚えていません。

でも、ひとつだけはっきり覚えていることがあります。

あのころの私は、絵本を読む前に「今日は2冊ね」と冊数を決めていました。

決めた冊数を、決めたとおりに読み切る。それが読み聞かせでした。今日は3冊読めた、今日は1冊しか読めなかった、と数えていた記憶があります。だから途中でページをめくられたら、たぶん戻していました。悪気なく。

そして6年後、下の子のときに、そのルールは崩れました。

理由は立派なものではありません。

単純に、しんどかったからです。

仕事から帰って、ごはんを作って、片付けて、お風呂に入れて、そこからの絵本。自分で「2冊」と決めておいて、その2冊を最後のページまで読み切る。それがもう体力的に無理でした。

正直に言うと、冊数を決めるのは今もやっています。忙しい日は普通に「今日は2冊だけね」と言っています。

変わったのは、1冊の終わり方のほうです。

時間があるときは、子どもが読みたいだけ本を持ってきます。その全部を最後まで読むことはしません。好きなページだけ見て終わる本もあれば、最後まで読みたがる本はそのまま読み切る。その日の子ども次第です。

拍子抜けするくらい、何も起きませんでした。

子どもは楽しそうで、次の日もまた同じ本を持ってきました。

そのとき気づきました。完読を目指していたのは、子どもではなく私でした。

「2冊を最後まで読み切った」という達成感が欲しかったのは、私のほうです。「最後まで読まないと中途半端」という気持ちは、子どもの側からは一度も出てきていません。ずっと私の中だけにあったルールです。

もし今、飛ばし読みでモヤモヤしている方がいたら、ひとつだけ聞いてみてほしいです。

その「ちゃんと読まなきゃ」は、子どもが望んでいることでしょうか。


『ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ』から気づいたこと

『ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ』では、親が文章を一方的に読み、子どもが静かに聞くだけではない読み聞かせが紹介されています。

それが、絵本をきっかけに親子で対話する「ダイアロジック・リーディング」です。

ダイアロジックとは「対話」という意味。親が書かれた文章を読むだけでなく、絵を見ながら話しかけます。

「ここには何がいるかな?」 「この子、どんな気持ちだと思う?」

そして、子どもが話したことを否定せず、少し言葉を足して返します。

子どもが犬を指さして「わんわん」と言ったら、「そうだね。茶色い犬が走っているね」と返す。子どもの言葉を受け止めながら、「茶色い」「犬」「走っている」という言葉を自然に加えています。

わが家でやっているのは、これだけ

特別な声かけは必要ありません。わが家では、子どもの言葉に少しだけ足して返しています。

子ども
「わんわん」「わんわんだね。白い犬が走ってるね」
「雨」「雨がいっぱい降ってるね。傘さしてるね」
「泣いてる」「ほんとだ。悲しいのかな」

言い直させたり、正解を求めたりはしません。受け止めてから、少しだけ広げる。

ただし、毎回できているわけではありません。疲れている日は「いたね」「ほんとだね」で終わります。それでも十分です。

この考え方を知ってから、読み聞かせの途中で子どもが話し始めることは、邪魔ではないと思えるようになりました。

好きなページで止まる。絵の中に何かを見つけて指さす。前に見たものを思い出して話す。

それは、子どもが絵本を見ながら何かを感じ、考えているということです。

【アフィリエイト設置ポイント②】 ここに『ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ』のリンク(Amazon/楽天)。 記事の骨格になっている本なので、紹介しないほうが不自然。 「読み聞かせが義務ではなくなった」という自分の変化を1〜2文添える。


質問しすぎると、絵本がテストになる

対話しながら読む方法には、よさがあります。

ただし、気をつけたいことが一つ。子どもを質問攻めにしないことです。

1ページごとに、

「これは何?」「何色?」「何匹いる?」「この子はどう思ってる?」

と聞かれると、子どもにとって絵本の時間がテストのようになります。

私自身、「せっかくだから何か学ばせたい」と思うと、つい質問が増えそうになります。

でも、子どもが求めているのは、答えを当てる時間ではありません。

  • 子どもが自分から指さしたときに反応する
  • 何か話したら、その言葉を少し広げる
  • 質問するとしても、一冊に一つか二つ

それで十分です。

子どもが質問を嫌がったり、「早く読んで」と言ったりしたら、会話を止めて本文を読みます。

対話することが目的ではなく、子どもと一緒に絵本を楽しむことが目的だからです。


飛ばし読みをするときの、わが家の5つのやり方

① ページをめくられても、無理に戻さない

子どもが次のページを見たがっているときは、そのまま進みます。「次はここが見たかったんだね」と声をかければ、子どもが選んだページを一緒に楽しめます。

物語の理解にどうしても必要な場面だけ、「ここだけ読ませてね」と短く伝えてから進むこともあります。

② 好きなページは何度でも見る

同じページを何度開いても止めません。文章を毎回読むこともあれば、絵だけ見ることもあります。

③ 長い文章は短くする

「うさぎさんは森の奥まで、大切なお友達を探しに行きました」なら、「うさぎさん、お友達を探してるね」くらいに。今は絵を中心に楽しみ、大きくなったら文章どおりに読む。同じ絵本でも、成長に合わせて読み方を変えられます。

④ 絵本と関係のない話も聞く

「これ、保育園にもある」「この車、パパのと一緒」と話し始めたら、すぐ本文に戻さず少し聞きます。絵本と自分の経験を結びつけている時間だからです。

⑤ 「おしまい」と言ったら終わる

子どもが満足して「おしまい」と言ったら、「今日はここまでにしようか」と閉じます。最後まで行かなくても、子どもの中では完結しています。


逆に、最後まで読んだほうが楽しめる日もある

飛ばし読みでいいといっても、いつも途中で終わればいいわけではありません。

次のようなときは、最後まで読むほうが子どもは楽しめます。

子どもが続きを気にしているとき 「次はどうなるの?」と聞いてくるときは、物語の流れを楽しんでいます。質問を挟むより、そのまま読み進めます。

繰り返しの言葉やリズムを楽しんでいるとき 親より先に言葉を言ったり、次の一文を待っていたりするなら、文章そのものを楽しんでいます。

物語の世界に入り込んでいるとき 静かに絵を見つめているときは、無理に質問しません。何も話さなくても、心の中で物語を感じています。

子どもが「ちゃんと読んで」と言うとき 一文飛ばしただけで「そこ読んでない」と言われることがあります。文章や順番まで覚えて、そのとおりに読むことを楽しんでいるサインです。できるだけ書かれたとおりに読みます。


わが家のパパとママ、読み方がまったく違う

パパは「一冊読み切る」タイプ

パパが読むときは、基本的に最初から最後まで文章を読みます。子どもが途中で何かを指さしても、少し反応して、また本文へ戻る。

私から見ると「完読することが使命になってない?」と思うこともあります。

私は「子どもの反応で脱線する」タイプ

一方の私は、子どもが見たいページを優先します。おばけを見つけたら「おばけ来るかな?」、動物が眠そうなら「眠くなってきたね」。

『くっついた』を読んでいたはずが、『アイアイ』の大合唱で終わることもあります。

どちらの読み方にもよさがある

以前は、パパの読み方を見て「そんなに最後までこだわらなくても」と思っていました。

でも、子どもはパパにも私にも同じように絵本を持っていきます。

パパと読むときは、物語を最初から最後まで聞く。私と読むときは、好きなページで止まりながら話したり歌ったりする。

相手によって、違う絵本の楽しみ方があるのかもしれません。


何歳から最後まで聞けるようになる?

一般的には、3〜4歳ごろから物語の流れを楽しめる子が増えてきます。

ただ、これはあくまで目安です。同じ子どもでも、本や状況で反応は変わります。

  • 乗り物の絵本なら最後まで見るのに、長い昔話は途中で飽きる
  • 昼間なら聞けるのに、眠い夜は1ページで終わる

こうした差は自然なことです。

年齢よりも、次のような変化を見るほうが、子どもの成長に気づきやすくなります。

  • 同じページを見る時間が少しずつ長くなった
  • 次の展開を気にするようになった
  • 親の言葉をまねするようになった
  • 登場人物の気持ちについて話すようになった
  • 自分から絵本を持ってくるようになった

集中していないように見えても、無意味ではありません

読み始めたのに立ち上がる。おもちゃを触り始める。離れたと思ったら、お気に入りのページで戻ってくる。

小さな子どもとの読み聞かせでは、よくあることです。大人のように、最初から最後まで座って聞くとは限りません。

一瞬でも絵を見た。知っている言葉に反応した。好きなページで笑った。あとから絵本の言葉をまねした。

それも、子どもなりの絵本との関わり方です。

ただし、追いかけてまで読む必要はありません。親がつらくなる前に「今日はここまで」と閉じて大丈夫です。


まとめ|一ページから家族の時間が広がれば、それも読み聞かせ

絵本は、飛ばして読んで大丈夫です。

好きなページだけ見てもいい。途中で歌を歌ってもいい。同じページに戻ってもいい。文章を短くしてもいい。そこで満足したなら、最後まで読まずに終わってもいい。

一方で、子どもが物語を聞きたがっている日は、最後まで読むことで楽しめます。

大切なのは、「今日は一冊読めたか」だけで読み聞かせを評価しないことです。

子どもは何を見ていたか。どんな言葉を話したか。何を思い出したか。親子でどんなやり取りが生まれたか。

そこに目を向けると、一ページだけでも豊かな絵本の時間になっています。

わが家の『くっついた』は、おさるさんのページになると、いつも『アイアイ』の歌に変わります。

弟が歌い始め、兄も歌い、私も歌う。そして、みんなで歌ったら、そのままおしまいになる日もあります。

最後のページまでは読めていません。

でも、その時間を「読めなかった」とは思いません。一冊の絵本から、家族みんなで歌って笑う時間が生まれたからです。

「ちゃんと読まなきゃ」を、今日は少しだけ下ろしてみてください。

その分の余裕が、子どもと笑う時間になりますように。


この記事を書いた人

ひより。8歳と2歳の男の子を育てながら働いています。上の子のときは「今日は2冊」と決めて最後まで読み切り、下の子では体力が尽きて、途中でやめることを覚えました。「おやこのひだまり」では、頑張らなくても続く親子の時間について書いています。