「タブレットで絵本を見せてもいいのかな」
子どもが絵本アプリを楽しそうに見ているとき、ふとそう思うことはありませんか。
紙の絵本の方がいいのかな。でもデジタルの方が食いつきがいい日もある。正直、どっちがいいのかよくわからない。
わが家でも、同じことを考えてきました。
この記事では、デジタル絵本と紙絵本の違いを研究データをもとにわかりやすく整理しながら、年齢別の使い分け方と、わが家が実際にやっていることをお伝えします。
結論:デジタルも紙も、使い方次第で大丈夫
最初に結論からお伝えします。
デジタル絵本が悪いわけでも、紙絵本だけが正解なわけでもありません。
研究では、適切な使い方をすれば、デジタル絵本でも紙絵本と同等かそれ以上の理解度が得られることが示されています。
大切なのは「デジタルか紙か」ではなく、**「大人が一緒に関わっているかどうか」**です。
デジタル絵本のメリット
① 内容の理解を助けてくれる機能がある
小学校低学年を対象にした研究では、適切なアニメーションや、自分のペースで読み進められる機能を持つデジタル絵本が、紙の本よりも高い理解度を示したケースがありました。
特に長い文章の絵本では、デジタルならではの機能が子どもの負担を軽くしてくれることがあるようです。
② 子ども自身が操作することで主体性が育つ
タブレットを子ども自身が操作する場面では、大人への視線接触が増え、親子のやりとりの質が上がったという研究結果もあります。
「自分でめくる」「自分で選ぶ」という体験が、子どもの能動的な関わりを引き出してくれるようです。
③ 画面の大きさはそこまで関係ない
スマートフォンでもタブレットでも、画面サイズの違いによる内容理解への影響はほとんどなかったという研究があります。
「小さい画面だとかわいそう」と思わなくても大丈夫です。
デジタル絵本の注意点
正直にお伝えします。デジタル絵本には、気をつけたい点もあります。
① 音声付きのアプリは親子の会話が減ることがある
音声が自動で流れるタイプのデジタル絵本は、お母さん・お父さんの語りかけが減ってしまうという研究結果があります。
デバイスが読んでくれるから、親が話しかけなくてもいいか、という状態になりやすいようです。
② 2歳未満はできるだけ紙絵本を
研究では、2歳未満の子どもへのデジタル機器使用は教育的な効果がほぼなく、保護者との直接的な関わりを優先することが推奨されています。
小さいうちは、親の声・手・温度を感じながら絵本を楽しむ時間がいちばん大切です。
③ 「ながら見せ」には注意
大人がテレビや動画を流したままにしている環境は、子どもの集中力や言語発達に影響することがわかっています。
デジタル絵本も、「流しっぱなし」にするより、一緒に見て話しかける方が効果的です。
年齢別の使い分けガイド
| 年齢 | おすすめの使い方 |
|---|---|
| 2歳未満 | 基本は紙絵本。デジタルは極力控える |
| 2〜3歳 | 紙絵本メインで、デジタルは補助的に。必ず大人が一緒に |
| 4歳以上 | 内容を選んで、時間を区切って使う。共同視聴が基本 |
| 小学生以降 | 知識を広げるツールとして活用。紙での読書も並行して続ける |
わが家の使い分け、正直なところ
我が家では2歳の息子が、YouTubeでせなけいこさんのおばけの映像をよく見ています。
最初は「デジタルばかり見せていいのかな」と思っていました。でも気づいたのは、その映像がきっかけで**「ねないこだれだ」の絵本に興味を持つようになった**ということ。
デジタルが入り口になって、紙の絵本に向かう。そういう流れもあるんだなと感じています。
8歳の上の子は、今は本をあまり読まなくなっています。そこで最近試しているのが、興味のある分野の動画を一緒に見てから、関連した本を手渡すという方法。
デジタルと紙を「どちらか」ではなく、「橋渡し」として使う感覚が、我が家にはしっくりきています。
よくある質問
Q. 絵本アプリは教育効果がありますか?
適切な機能を持つ絵本アプリは、内容理解や語彙獲得に効果があるとする研究があります。ただし、大人が一緒に関わることが前提です。アプリに任せきりにしないことが大切です。
Q. 紙絵本とデジタル絵本、どちらが向社会性(思いやりなど)の発達に効果的ですか?
研究によると、現実的な物語の紙絵本が最も向社会的行動(シェアするなど)を促す効果が高かったという結果があります。「思いやりを育てたい」という目的では、紙絵本の現実的な物語が効果的なようです。
Q. 何歳からデジタル絵本を使っていいですか?
研究では2歳未満への使用は推奨されていません。2〜3歳以降は、必ず大人が一緒に見ながら対話することを前提に、時間を区切って使うのが良いとされています。
Q. タブレットで絵本を見せると目が悪くなりますか?
画面との距離や使用時間によって目への影響は変わります。長時間の連続使用は避け、適度な休憩を取り入れることが大切です。
まとめ
デジタル絵本と紙絵本、どちらが正解かという問いに、シンプルな答えはないのだと思います。
研究が教えてくれたのは、媒体よりも「大人との対話」がいちばん大切だということ。
デジタルでも紙でも、子どもの横に座って「これ好きだね」「ここ面白いね」と声をかける。その時間が、どんな絵本よりも子どもの発達を支えてくれます。
完璧に使い分けなくていい。今日も一緒に、絵本を開いてみてください。
この記事は、デジタル絵本と乳幼児発達に関する研究報告書をもとに作成しています。


