「パパにも絵本を読んでもらった方がいいのかな?」
「パパの読み聞かせには、何かメリットがある?」
読み聞かせというと、ママが読む場面を思い浮かべる家庭も多いかもしれません。
わが家では、長男が小さいころからパパも絵本を読んでいて、現在も2歳の次男に週3〜5回程度読み聞かせをしています。
8年ほど続けてきて私が感じているのは、パパが読むメリットは「子どもの能力を伸ばすこと」だけで考えなくてもいいということです。
パパと子どもにも絵本を一緒に楽しむ時間ができる。パパが読んでいる間は、私にも少し時間ができる。そして同じ絵本でも、私が読むときとはまた違った楽しみ方になります。
ちなみに、わが家のパパはかなり早口です。それでも、パパと子どもなりの絵本の時間はずっと続いています。
この記事では、わが家で感じているパパの読み聞かせのメリットと実際の読み方、研究で分かっていること、そして8歳になった長男の現在までまとめます。
パパが読み聞かせしてくれて、わが家が感じている3つのメリット
わが家で長く続けてきて感じているのは、発達や将来の効果よりも、もっと日常の中にある3つのメリットです。
パパと子どもにも「絵本の時間」ができる
一つ目は、パパと子どもにも絵本を一緒に楽しむ時間ができることです。
わが家のパパは、いつも声色を変えて読むタイプではありません。でも、調子がいいときには変な声で読むことがあり、そんなときは子どもたちも笑っています。
私が読むときとはまた違う、パパと子どもなりの絵本時間になっています。
パパが読んでいる間、ママにも少し時間ができる
二つ目は、とても現実的ですが、その間に私の時間が少しできることです。
別のことをしたり、少し休んだり。読み聞かせが嫌なわけではなくても、毎回すべてを自分が担当しなくていいのは助かります。
わが家では、パパも自然に絵本を読むことが、結果的に私のちょっとした余白にもつながっています。
同じ絵本でも、ママとは違う楽しみ方になる
三つ目は、同じ絵本でも読む人によって楽しみ方が変わることです。
私は次男が何か話し始めれば一緒に話したり、途中で寄り道したりすることが多め。一方、パパは基本的に書いてある文章を全部読み、私よりかなり早めに進みます。
読み方は結構違います。
それでも、2歳の次男はパパが読んでいるときのほうが座って聞いているように感じることもあります。ただ、どちらの読み方がいいという話ではありません。
同じ絵本でも、私が読む時間とパパが読む時間はちょっと違う。その違いも、わが家では読み聞かせの面白さの一つになっています。

パパの読み聞かせはかなり早口。それでも続いています
わが家のパパは、かなり早口です。
基本的には絵本に書いてある文章を全部読み、そのままどんどん先へ進みます。
次男が途中のページを飛ばせば、そのまま飛ばした先から読む。逆に前のページへ戻ったり、同じページを長く見ていたりすると、次へ進もうとすることもあります。
次男が途中でその場を離れても、そのまま読み続けていることまであります。
私の読み方とはかなり違いますが、長男が小さいころからこんな感じで読み聞かせをしてきて、現在も2歳の次男に週3〜5回程度読んでいます。
だから私は、パパが私と同じように読まなくてもいいんだろうなと思っています。

研究では「パパの読み聞かせ」について何が分かっている?
パパと子どもの読み聞かせについても、少しずつ研究されています。
たとえば、父親と2歳児69組を調べた研究では、おもちゃで遊んでいるときと比べて、絵本を読んでいるときの父親は、より多様な言葉を使い、子どもへの質問も多かったことが報告されています。
また、父親を対象に、子どもとやりとりしながら絵本を読む「対話型読み聞かせ」などを取り入れた研究もあります。
父親126人を対象としたランダム化比較試験では、こうした読み聞かせと子育て支援を組み合わせたプログラムを行ったグループで、父親の関わり方や子どもの行動、言語などに改善が見られました。
ただし、これは特定のプログラムを行った研究です。「普段パパが絵本を読むだけで同じ効果がある」という意味ではありません。
さらに2024年には、143家庭の母親・父親、計286人、生後9か月の読み聞かせと18か月時点の子どもの言語能力との関係を調べた研究も発表されています。
この研究では、母親の読み聞かせ頻度と18か月時点の言語能力には関連が見られましたが、父親について同じ結果が確認されたわけではありません。
父親との読み聞かせについても研究はありますが、現時点で「パパが読むから特別な発達効果がある」とまでは言えません。
パパに読んでもらってきた長男。でも今は別に本好きではない
長男は、小さいころから私だけでなくパパにも絵本を読んでもらってきました。
でも、8歳になった今、特別に本が好きというわけではありません。自分からどんどん本を読むタイプでもないです。
だから、わが家の経験だけを見ると、「小さいころにたくさん読み聞かせをしたから、そのまま本好きになった」とは言えません。
もちろん、だからといって読み聞かせに意味がなかったとも思っていません。
わが家の一例ではありますが、「読み聞かせをした=将来本好きになる」と単純には考えられないことも、8年間続けてきた今だから書いておきたいことです。
将来の「効果」より、今の親子の時間を大切にしたい
パパが読み聞かせをすることで、将来どんな力につながるのか。それが気になることもあると思います。
でも、わが家で一番実感しているメリットは、もっと今の生活の中にあります。
パパと子どもが一緒に絵本を読んで、笑ったり楽しんだりする。その間、私にも少し余白ができる。
パパが私と同じように読まなくても、パパと子どもなりの読み聞かせになっています。
もちろん、パパが読み聞かせをしていない家庭もあると思います。
仕事の時間や家庭の状況はそれぞれなので、「パパも読んだ方がいい」と言いたいわけではありません。この記事で紹介しているのは、あくまでわが家でパパも読んできて感じたことです。
わが家では、将来の「効果」だけではなく、今こうして親子で絵本を楽しめていることも、大事にしたいと思っています。
参考文献
- Salo VC, Rowe ML, Leech KA, Cabrera NJ. Low-income fathers’ speech to toddlers during book reading versus toy play. Journal of Child Language. 2016;43(6):1385–1399.
- Chacko A, Fabiano GA, Doctoroff GL, Fortson B. Engaging Fathers in Effective Parenting for Preschool Children Using Shared Book Reading: A Randomized Controlled Trial. Journal of Clinical Child & Adolescent Psychology. 2018;47(1):79–93.
- Chen Y, Cabrera NJ, Sudduth C, Reich SM. Contributions of mothers’ and fathers’ shared book reading with infants at 9 months to language skills at 18 months in ethnically and socioeconomically diverse families. Infant and Child Development. 2024.
※2026年8月13日確認


